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「今月のひとこと」・・・・三拍子のステップ運動
 

 歩行時において歩くリズムが変わった場合に、転倒が起こり易い。であるならば、運動時にいつも(二拍子もしくは四拍子)と違ったリズム(三拍子)を取り入れた運動や脳トレを行えば、転倒防止に役立つのではないかと考え、健康体操で三拍子のステップを実践してみました。以下はその勝手な分析と感想です。

 

1.二拍子(四拍子)と三拍子の違い
  まず、二拍子(四拍子)と三拍子に着目し、 その違いを考えてみました。
 (1)二拍子(四拍子)
  人類が直立歩行したので、歩く時のリズムは、)または)の
  連続で、安定的なリズムといえます。  
  これは、実際には、二拍子を重ねて四拍子で
  1234という歩行のリズムとなっています。多くの運動はこのリズムを基本としています。
  他に身体の動きで二拍子(四拍子)なのが、呼吸で、吸気と呼気との繰り返しで、吸うと吐く
  の繰り返しとなり、実際には1234(吸う・吐く)となっています。

 
 

 (2)三拍子
  一般的に身体の動きで、三拍子というものはないと思えます。また、身体の構造でも、三の数のものはありません。ですから、三拍子の特徴は、人工的であるということになります。
  三拍子は」、」の連続 でこのリズムは伝統的に日本人にはないリズムらしい。
  なお、杖を使った三動作歩行は @杖→A弱い足→B良い足の順で、杖と足を前に運び、三拍子に近い動きといえます。

 

 

2.二拍子(四拍子)と三拍子の運動
  健康体操で行っているラジオ体操やステッププラススタンドは、二拍子の連続である四拍子1・2・3)で構成されています。ステッププラススタンドの四拍子の連続運動をいつものように行った後に、三拍子()の連続運動を実践してみました。
  ステッププラススタンドは二拍子の連続である四拍子でステップを踏むのに比べ、三拍子は、右足は同じようにステップを踏むが、左足は右足と同時にその場でステップを踏み、右足は着地した左足にそろえて、三拍子のステップが終わることになります。この三拍子のステップを右側→左側→前→後ろと行います。

 

 

3.感想
  最初は体操参加者皆さんにとまどいがありました。これは明らかに、三拍子運動に慣れてないことが原因といえます。しかしながら、繰り返しているうち、徐々に慣れてきました。
  これは、皆さんに三拍子に対応する能力が備わっているということで、自信を持ってよいと言えます。
  高齢者が転倒する大きな原因の一つでもあるのが、よろめいた時やつまずいた時に瞬時に足が出ないことですが、これは判断力と反射神経の低下と言われています。
  多様なステップを頭で考えながら踏み、よろめいたとしてもしっかりステップを踏める能力養うことが必要であり、また、左手二拍子(上下運動)で右手三拍子(三角形を描く)を同時に行う脳トレ等、少し難しいが、二拍子と三拍子を組み合わせた(1.2.3、4)運動を行うことも転倒防止に役立つのではないかと思います。

               以上

 

20187月 第5公園リーダー 生末芳夫

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